こんにちは「まさかまる」です。
夏が終わりそろそろレザージャケットをクローゼットから呼び戻す季節がやってきました。
今回はアメカジブランドで人気のFINECREEKLEATHERS(ファインクリークレザーズ)のシングルジャケットERIC(エリック)を2年着用しているのでレビューさせていただきます。
Lewis Leathers(ルイスレザー)との革質比較画像も載せておきますので楽しんでいってください。
- FINECREEKLEATHERSって何?
- レザージャケットを探している人
- FINECREEKLEATHERSの革の質感ってどんなのか気になる方
- みんな大好きLewis Leathersとの革質の違いは?
といった方々のお悩みを解決できる記事になっています。
FINECREEKLEATHERS/ファインクリークレザーズとは
まず初めにFINECREEKLEATHERSとはどんなブランドなのか。
アメカジ雑誌Lightningでの紹介も多くアメカジファンからは絶大な人気を誇ります。
元々はHIGH LARGE LEATHERS(ハイラージレザーズ)というメーカーでレザージャケットを制作していました。
そして2017年に新たに立ち上げたブランドがファインクリークレザーズです。
ONLY HORSE HIDEを掲げて馬革にこだわったモノづくりに定評があります。
毎シーズン完売する人気モデルは1stタイプのデニムジャケットをレザーで表現したリッチモンドや襟の小ぶりなダブルライダースジャケットのレオンザノースターの2つのモデルです。
他にもいくつかのブランドに枝分かれして 世界観は広がりを見せてくれます。
・ FINECREEKLEATHERS (ファインクリークレザース)→馬革のレザージャケット
・ FINECREEK&CO(ファインクリーク&コー) →馬革以外も作成(レザーズとは生産工場が違う
・MOSSIR(モシール)→高機能素材を用いたアウトドア寄りのウェア
・ C.WORKS(シーワークス) → 自然素材を用いたワークファッション
モシールの製品も愛用していますがそちらも良いです。
購入はタイミングがすべて。ウインドウショッピングは難しい
店舗 通販 どちらでも購入可能ですが近年はすさまじい人気で予約完売してしまうことが多く、お店で並んでいるのを見ることはほぼ有りません。
SSとAWシーズンで年2回ある予約のタイミングで予約するのが確実です。
取扱い店ではお店の方が着こんだサンプルが用意してあるところもあり革質の良さを体感できます。
予約して半年から1年待ちになりますのでワクワクしながら気長に待ちましょう。
私も店舗で試着してアドバイスを貰いながらサイズを選択しました。
レビュー「FINECREEKLEATHERS:ERIC」
モデル FCJK017 ERIC(エリック)
このモデルは2018年に発売されたファインクリークレザーズレーベル初の襟付きシングルライダースです。
革は厚みは1.8mmのホースハイドで経年変化の楽しめる茶芯仕様です。
アクションプリーツやジッパー付の3つのポケットを備えた1950年代のジャケットをモデルにした型番ですが定番品というわけではなく発売ラインナップに乗らないことも多いです。
手で持っていると重たく感じるのですが立体裁断で作られているため着てみるとうまく重さが分散されて軽く感じるジャケットです 。
ディティール紹介
右の身頃と左の身頃で革質が全然違います。
右はシボ感が出やすく左はキレイ目なシボ感の少ない部位が使用されています。
革の個体差は有りますが左右で雰囲気の違う革を当てているのはこのジャケットの共通仕様です。
お店の方の着こんだサンプル品はもっとシボ感がありましたのでこれでも成長途中です。
逆に言うとキレイ目な革ジャンが好きな方にはお勧めしずらい仕様です。
腕も左右で革質が違います。左腕がシボの多い右身頃、右腕がシボの少ない左身頃と同様の革質です。
ボディよりも腕の方が動きが激しいためしっかりと変化が現れています。
腕の蛇腹状の形も完全に型ができており半年クローゼットに吊るしていましたが凹凸感が残ったままでした。
凹凸の陰影が艶感に繋がり、ふとした瞬間に目に入るとこのシボ感の満足感は高いです。
タグは昔のショットをイメージした物となっており馬の絵が描かれています。
肩にアクションプリーツがあるためスリムなモデルですが腕の可動域は確保されています。
それでもジッパーを閉めた状態で電車のつり革に捕まる姿勢をとるのは厳しいです。
ジッパーはWALDESのジッパー。3つのポケットは同じものが使用されています。
袖も滑りが良いため腕を通すとき気持ちが高まります。
基本的なディティールはアメリカのライダースジャケットとなっていますがスリムなサイズ感によって野暮ったさのないスタイリッシュなジャケットになっています。
アメリカンライダースジャケットでは身幅が太くてご自身のイメージと合わない場合はファインクリークレザーズお勧めです。
逆にゴリゴリのアメジャンがお好きな方からすると細すぎると思います。
茶芯は出てきた?
茶芯とは着こむことで表面の塗料が取れて下地の茶色が見えてくる仕様のことです。
それによりヴィンテージのような着倒されたワイルドさが生まれます。
ファインクリークはこの茶芯のカッコよさが人気の源となっています。
私の茶芯はどうなったかというと・・・
裾や袖や襟、ジッパーを上げ下げするときに擦れる部分にわずかに見える程度でした。
まだまだ着こみが足りませんね。
ちなみに茶芯を出す裏ワザとしては表面の塗料を落とすためにめちゃくちゃ擦り倒すが挙げられますが無理せずゆっくり着て行こうと思います。
注意点
①サイズ感
結構タイトなサイズ感です。身長170cm胸囲96cmでルイスレザーは36サイズを着ていますがファインクリークは38サイズを着ています。
それでも胸回りはファインクリークの方がフィット感がありジッパーを上まで上げると肩がつっぱります。
肩幅の広い方やスポーツマンの方は可能であれば試着し店員さんのアドバイスを聞いた方が無難です。
もしルイスレザーをお持ちの方はファインクリークのライダースは1サイズは大きく買った方がベターだと思います。
たぶん同じサイズで購入すると窮屈になってしまいます。
②着初めはかなり固い
ホースハイドのレザージャケットがなじむまで固いのはおなじみですがファインクリークの場合腕が細めに作られているため、腕を曲げた際にかなり食い込んできます。
ぶっちゃけ初めは内出血不可避です。(小声)
それでもなじむとかなり柔らかくなり感動します。
まだまだ着こみ足りないERICですが新しくLeon the nostar(革質は同じです)を購入した際には、その固さに驚きを隠せませんでした。
「お、お前気づいていないだけでこんなになじんでいたのか・・」と。
③腕が寒い
革ジャン着て何言ってんだと怒られそうですがやっぱり防寒性は低いです。
腕周りがスリムにできており体にフィットするので外気温が低いと腕にレザーの冷たさを感じます。
寒がりの人は高機能インナーでしっかり対策してください。
最終手段でオーバーサイズのコートを羽織るのもお勧めです。
メンテナンス
レザージャケットは「着る機会が多ければメンテナンスはいらない」とも言われますが出番の無かった時期もあったため1度だけマスタングペーストを塗っています。
ホースハイドには馬の油の相性がいいはず。
ルイスレザーと革質比較
最後にルイスレザーとの革質を比較します。
ルイスレザーのモデルはライトニングのホースハイドです。
ファインクリークとルイス共にホースハイドですが明らかに方向性の違う革を使用していることが分かります。
ファインクリークレザーズはなるべく革の変化が楽しめ1着の中でも革のコントラストが楽しめるように。
ルイスレザーは全体的にシボ感は少なくキレイ目に仕上げた印象です。
キレイ目に着こなすならルイスレザー、ヴィンテージのようなワイルドさを出したいならファインクリークレザーズの方が合わせやすいと思います。
鞣し方の違いもあると思いますが同じ黒色でもファインクリークレザーズの方が赤みがかった黒でルイスレザーの方が真っ黒です。
ファインクリークレザーズが茶芯でルイスレザーズが芯まで黒く染めている違いもあるのでしょう。
まとめ
まだまだ着こみ足りない若輩者ですがファインクリークレザースの革質を少しは感じていただけましたでしょうか。
さらっとまとめると。
ファインクリークレザーズをお勧めできる人
・ シボ感が好きで革の違いを楽しみたい人
・ ヴィンテージのような荒々しい変化が楽しみたい人
・ 内出血上等!ガンガン着倒してやるというガッツのある人
ファインクリークレザーズをお勧めできない人
・ 革の凹凸があまり好きでなくもっとキレイ目な革が好きな人
→別のブランドがお勧めです。
・ 革が柔らかい方が良い人
→馬ではなく羊革のジャケットをお勧めします。
今回の記事、楽しんでいただけたら幸いです。